iiharaiin.com

痔核5 外痔核の診断と治療

本文中の図の解説方法
  1. 外痔核とは
  2. 外痔核 出血と腫れ
  3. 外痔核 痛みの特徴
  4. 外痔核 保存療法
  5. 外痔核 血腫除去術
  6. 外痔核 結紮切除術
肛門診断マップ パラパラ漫画でみる肛門外来の実際 G太くん パラパラ漫画でみる肛門日帰り手術の実際 G太くん

歯状線の外側にできる痔核が外痔核、このうち肛門皮膚下に血豆ができるものを血栓性外痔核(図1マウス)と呼びます。

外痔核の診断

症状

外痔核はそれまで肛門が腫れたことのない人が、「ある日下痢や便秘を繰り返した後に、とつぜん肛門のまわりに固いしこりができて痛くてたまらない」というのが典型例です。

小さなものでは軽い痛みだけですが、大きなものになると肛門の半周がしこりとなり、いすに座るのも大変です。さらに放置すると破裂して、下着が真っ赤になるような出血をすることもあります(図2マウス、図3マウス)。

鑑別診断

外痔核との鑑別が必要なのは内痔核、脱肛、直腸脱、肛門周囲膿瘍、肛門癌などですが、熟練した肛門科医ならば診断はかんたんです。思い悩まず、肛門科の門をたたきましょう。

外痔核の治療

軽症の外痔核

外痔核も小さなもので、ほとんど痛みもなく肛門周囲のしこりだけが症状の時は、手術はまず必要ありません。日常生活に注意をして(「内痔核2」のページを参照のこと)坐薬や軟膏を塗っていれば、徐々に腫れがひいていきます(図4マウス)。

中等症の外痔核

しこりはあっても痛みがあまりなく、出血などの内痔核の症状が乏しいときは、まずは軽症と同じような治療をしてみて、その経過に応じて治療法を選択します。数日で痛みも腫れも軽くなれば、そのままクスリだけでもいいでしょう。ただ、腫れや痛みがなかなか引かないときは局所麻酔でしこりの頂部を切開し、なかの血栓だけをとりのぞきます(図5マウス)。

重症の外痔核

しこりが非常に大きいとき、痛みが非常に強いとき、また内痔核も同時にあるときは、手術が必要です。手術は内痔核もあるときは、内痔核結紮切除術をくみあわせて外痔核もとります(図6マウス)。

大きな外痔核が吸収されるのは時間がかかりますし、局所麻酔で血栓だけとる方法では術後に肛門周囲の皮膚がたわむ(皮垂)ようになり、病気は治っても肛門周囲が不潔になりやすく、余病を招くおそれがあるからです。

なお、硬化療法のジオン注射は従来法よりも治療効果が高いため、内痔核が重度でなければ 外痔核切除+内痔核ジオン注射という方法も頻用されるようになっています。

皮垂

肛門の皮膚がたわんで、耳たぶのように余った状態を皮垂(ひすい)といいます。多くは大きな血栓性外痔核を放置して、血腫が吸収された後にできます。

本来は治療の対象になる病気ではないのですが、これがもとで肛門周囲がかゆくなったり排便後にふきにくかったりするのが不愉快なときは手術をします。

飯原医院.jpについて